
【瓦版 働き方相談室】仕事の幅を広げたい
Q:ビジネスマンとして幅を広げたい
「比較的安定した企業に勤めていますが、なぜか安心感はありません。もっとモノの見方や仕事の幅を広げ、多様性のある人材になりたいです。結構危機感を感じています」
◇ポイント
・外を見ることが大切
・考えるより動く
・自分の市場価値を知る
A:まずは自分の立ち位置を把握しましょう。単なる会社へのぶら下がり体質なら、幅を広げる以前に意識改革が必要です。
▽自分の市場価値を測る
・ワンコイン(500円)でビジネス系から趣味系まで多様な仕事を依頼できるサイトがある。そこで自分ができそうな仕事をやるのではなく使ってみる。他人がどれくらいのレベルで、自分を商品として売り出しているのかを知ることで、自分の市場価値を推測してみるのだ。
モノを売らないフリーマーケット
▽得意分野に磨きをかける
・趣味でも特技でも人に誇れるジャンルがあるなら、そこを徹底して磨く。レベルにもよるが、費やす時間を増やすことよりも、人にガイドすることで知識をより深める。アプトプットすることは、プロ意識にもつながり、大きな成長につながる。
専門性を換金する極意
▽大学で学びなおす
・社会人を経験したからこそ、学ぶ意欲が増していたり、学びないことが明確になっている場合がある。なかなか時間が取れないことがボトルネックだが、ネット大学を活用すれば時間と場所に縛られることはない。学び以外のメリットもあり、幅を広げるにはうってつけといえる。
社会人に学び直しは必要か
▽自分のセンスをチェックする
・社会人としての幅を広げることは、ビジネスチャンスを広げることにもつながる。とはいえ、ビジネスにはセンスも重要だ。自分のアイディアがどの程度のものかをしっかりと把握しておけば、磨くべき部分も明確になり、効率的に成長できる。
みんなでつくるモノづくりプラットフォーム、SKETS
▽他のワーカーと交流する
・ビジネスマンが第二のオフィスを持つことも珍しくなくなりつつある。もちろん、独立という類のものではなく、就業後や昼休みなどに活用する月数面レベルのワークスペースへ登録である。そこでは、他のワーカーと机を並べるので、思わぬ交流ができることも少なくない。
▽外国語を習得する
・外国語習得で英語はもはや当然。それ以外にどれだけ言語を習得しているかが重要な時代に突入した。学ぶならしっかりと吟味してからの方が賢明である。
【まとめ】
「社会人としての幅を広げたい」。こんな欲求がわくのは当人の向上心の表れで立派なものだが、一方で日本企業の働かせ方の問題が浮き彫りになっているともいえる。つまり、仕事が上から降りてきてそれをこなす働きマシンと化しやすいのだ。かつてならそれでも定年まで勤め上げると考え、問題なくこなせたが、いまや起業寿命は5年ともいわれ、たとえ大企業勤務でもいつクビを切られてもおかしくない。その時、たんなる“会社専属ワーカー”だったとしたら、労働市場では“欠陥品”。取り返しのつかないことになる。まず何よりも重要なのは、今の自分の市場価値をしっかりと把握しておくことである。