働き方

起業して成功する人に共通する特長

投稿日:2015年6月4日 / by

動機で分かる起業家としての資質

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起業して成功する人には共通の特長が(平城氏撮影)

私よりも若くて成功されている方に合うと、必ず聞くことがあります。それは、『あなたが起業した動機は何だったのですか?』ということです。これから起業したいという方の相談にのる時には、『あなたが起業したい動機は何ですか?』と聞きます。この質問に明確に答えられる人は、見込みがあるなと感じます。

起業して成功している方が共通して絶対に持っているもの。それは、・強烈な動機です。例えば以下のようなものです。

1:子供の頃、親の会社が倒産してつらい思いをした
2:子供の頃、いじめにあった
3:子供の頃、両親や先生から認めてもらえなかった
4:子供の頃、異性にモテなかった
5:子供の頃、家が貧乏だった
6:自分の容姿に強いコンプレックスがある
7:会社に入って嫌な思いをした
8:同世代の成功者に出会って圧倒的な衝撃を受けた

などなど。

見てお分かりのうように、どちらかというと、『負のエネルギー』です。悔しかったこと、悲しかったこと、つらかったこと、屈辱的なこと、そういった感情です。

負のエネルギーの蓄積が大きな推進力になる

このような感情を、外に発散するのではなく、自分の中にひたすら蓄積し、エネルギーの行き先を、『現状打破』という目的1本に絞ることができたとき、原子力のような大きなエネルギーとなり、人生を開拓する推進力となるのです。

例えば、ソフトバンクの孫さんは、もともと在日韓国人の家系で、まだまだ差別的な風土が強かった時代に育ち、負い目を感じて育ったと言われています。つまり、2)のパターンですね。

居酒屋の『和民』オーナーの渡邉美樹さんは、小学校6年生の時にお父さんの会社が倒産し、つらい思いをしたそうです。つまり、1)のパターンです。

私の場合は、子供の頃、欲しいオモチャが買ってもらえなかった、(5のパターン)。

大学時代に知人からネットワークビジネスのことを知り、自分とたいして年齢の変わらない、億万長者になった20代前半の若者のセミナーに参加した時に、『こんな世界があったんだ』と衝撃を受けた(8のパターン)。

その後、大学卒業後に内定を全て辞退し、自分で起業しようとしてうまくいかず、半年後に会社に入り、年下の上司に酷使されたりして嫌な思いをした(7のパターン)という経験が起業への大きなエネルギーとなりました。

つまり、膨大なエネルギーを必要とする起業初期には、ギラギラとした負のエネルギーが必要不可欠だということです。あなたが今起業を志していて、上記の2つ以上、もしくは1つでもいいので、強烈に同意できる部分があれば、起業して成功できる可能性があります。

『人のために』とか『社会貢献』といった要素をエネルギーとして動けるようになるのは、自分の中にある負のエネルギーを払拭できてから、つまりある程度自己実現を果たしてからなのです。今いちエネルギー不足を感じている方は、一度この『負のエネルギー』と向き合ってみてください。

ところで、冒頭で書いた、『私よりも若く成功した方』達は、私よりも強烈な負のエネルギーを持っていました。負のエネルギーをどのように生かすか、これが重要だということですね。


hiraosi【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。

平城寿公式ブログ:http://hirajo.com/
平城寿Facebook:http://www.facebook.com/hisashi.hirajo
@SOHO:http://www.atsoho.com

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