働き方

グッバイワーク リスト№5  通訳

投稿日:2014年2月17日 / by

gaijin~縮小する仕事・消滅する仕事~

WEB閲覧中に訳してほしい文章を入力ボックスへ入力し、ボタンをクリック。それだけで、きわめて精度の高い翻訳文が上がってくる。いまや翻訳は一般レベルでも“自動化”が、最も進んでいる作業のひとつといえるだろう。ネットにおいて、外国語サイトは、ほぼ標準装備の翻訳機能によって一瞬で訳される時代だ。

もちろん、完璧な訳ではないが、十分に意味が通じる文章として変換される。革命的と注目を集める「ゲンゴ」という翻訳サービスもある。通常のWEBでの翻訳と同じ流れでの翻訳だが、大きく違うのが“訳し方”だ。「ゲンゴ」では、翻訳ボタンが押されると、人力で翻訳が行われる。

つまり、ゲンゴにおける翻訳ボタンは、その裏に控える翻訳家への案件依頼ボタンなのだ。原文は、世界中に散らばるハイレベルの翻訳家のもとへ飛び、対応できる人間が対応する。受注の確定は早い者勝ち。それはともかく、機械による自動翻訳と違い、不自然さはなく、きわめて精度の高い翻訳文がスピーディーにできあがる。

人件費がかかっており、もちろん無料だが、同様の精度の翻訳を業者に依頼した場合との価格比で数分の一といわれる。こうしたクオリティの高さと破格値によって、企業での活用事例も増加している。

音声を介しての通訳ツールもその精度を高めており、通訳という職業のポジションは、着実に変貌しつつある。クラウドソーシングの普及もそうした状況をさらに加速させている。世界中のバイリンガルに翻訳の仕事を投げれば、あっという間に、しかも格安で、機械以上の正確な訳が返ってくる。

通訳ニーズは、今後むしろ増す可能性はあるが、その形が大きく変化するのは不可避といえる。通訳として人がべったり帯同して異言語を変換し会話を成立させる、というスタイルは、確実に減少するだろう。代わって、クラウドソーシングやネットを活用した新たな形の通訳が拡大する。この流れは、通訳を手軽にする一方で、価格を大幅に下落させる。その意味では通訳という職業を二極化させる動きといえるかもしれない。

安泰度2 実現度85%

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