働き方

通勤時の油断でアノ部位が危機に

投稿日:2014年4月25日 / by
佐々木教授

金沢医科大学 眼科学講座 教授 佐々木洋氏

通勤時に発生する目の疾病リスクとは

紫外線の盲点は「通勤時」と「目」にあり。ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)が使い捨てコンタクトレンズを使用する20歳~59歳の男女800人を対象に「紫外線対策の意識・実態調査」を実施。その結果、紫外線対策を実践していている人でも、目の紫外線対策をしている割合は、4割弱であることが分かった。

紫外線対策をいつ行っているかについては、「1年中」(27.6%)、「季節によって」(28%)を合わせ、55.6%が実践していると回答。意識するからだの部位については、顔が96.6%だったのに対し、眼は39.6%に留まった。紫外線対策への意識の高い女性でも35.2%だった。

シミやしわの原因となることが知られる紫外線。美の大敵だけに、顔への対策意識は高いようだが、眼への対策とガードが緩むようだ。だが、眼への紫外線対策を軽視すると眼疾患につながるリスクがある。「一般的に肌と比べ、眼の紫外線対策意識は低い傾向にある。しかし、白目の一部がシミのように黄色く濁り盛り上がる瞼裂班をはじめ、眼疾患の多くは紫外線を浴びつつけることが原因です」と指摘するのは、金沢医科大学の佐々木洋氏。

眼の紫外線対策においては、太陽光がさんさんと降りそそぐアウトドアレジャーではサングラス着用率が高く、それで十分と考える人も多いかもしれない。しかし、佐々木教授は週末のレジャーシーンでの対策よりもむしろ、通勤時の対策こそが重要と警告する。

「紫外線は眼部に蓄積されることで健康を損ないます。一日の通勤時に紫外線が浴びる時間が短くても毎日蓄積されることで、被ばく量が週末レジャー時を上回ることも十分にあります。レジャー時よりもむしろ、通勤時の紫外線対策をしっかりと行うことが、眼の紫外線対策では重要です」と佐々木教授は、紫外線対策の意外な盲点を明かす。

「紫外線対策の意識・実態調査」(ジョンソン・エンド・ジョンソン調べ)

「紫外線対策の意識・実態調査」(ジョンソン・エンド・ジョンソン調べ)

せっかくの紫外線対策も肝心な部分をカバーせず

ところが、アンケートでは「徒歩での通勤・通学中どの部分を意識して紫外線対策していますが?」の質問に対し、約7割が「顔」と回答。以下、腕、首、脚、と続き、眼の対策はようやく5番目に出てくる結果となっている。

さらに、通勤時の紫外線対策アイテムに関するアンケートでは、最も多いのが、「日焼け止め」。以下、「日傘」、「長袖」、「帽子」と続く。対策部位の結果からみれば当然ともいえるが、あくまで対策は顔や肌への対策として行われており、眼の紫外線予防という観点からは残念な結果となっている。

こうした中で、佐々木教授が眼の紫外線対策として推奨するのは、「メガネ」、「UVカットコンタクトレンズ」、「帽子」の3点セット。これらを時間帯や季節を問わず、着用し、紫外線対策することが効果的という。コンタクトについては、視力の悪くない人には不要となるが、紫外線対策として使用する場合、最も低い度のものを活用すればいいそうだ。

昨今は、日本でもメガネがアイウェアとして、ファッションアイテム同様に扱われる。どんな人でも無防備では、眼は紫外線の脅威にさらされるだけに、日常の紫外線対策アイテムとして、3点フルセットは無理にしても、メガネの利用を検討する価値は十分にある。長寿化と並行し、いまや会社員でも70歳まで働くことが当たり前の時代。いつまでも若々しく元気に働き続けるためにも、一日でも早く通勤時から眼の保護に気を配った方がよさそうだ。

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