働き方

女性が活躍する会社の共通項とは

投稿日:2014年5月23日 / by
女性が活躍する会社ベスト100贈賞式

左から日経BP麓所長、日本IBM志財執行役員、資生堂魚谷社長、住友生命栄森人事部長、日経BP長田社長

日経WOMANは2014年5月23日、都内で「女性が活躍する会社Best100 2014」の贈賞式を行った。1位の資生堂、2位住友生命、3位の日本IBMにトロフィーが贈呈された。

ランキングは、国内有力企業4183社を対象に実施された企業の女性活用度調査に基づき、回答した499社から決められた。頂点に立った資生堂は、仕事と子育ての両立から、さらに女性管理職を増やす施策にも力を入れ、新時代にマッチした先鋭の働き方に取り組む姿勢が評価された。

「ミスシセイドウ」として女性が活躍を始めて今年で80年となる同社は、出産時に退職→子育てと仕事の両立というフェーズを経て、現在は、「育児や介護をしながらキャリアアップできる会社」への変革を目指す。社内大学で語学やマネジメントなど約80種類ものEラーニングコースを設けるなどで、キャリアアップを支援。2013年10月時点で管理職に占める女性の割合が26.2%となっている。

2位の住友生命は、個別のキャリア研修を行うことで、それぞれの環境や希望に合ったキャリアアップをサポートすることで働きやすさとキャリアアップの両立を推進している。3位の日本IBMは、グローバルな観点からキャリアサポート環境を整備し、女性役員の育成に力を注ぐ。

政府も成長戦略の一環として女性の積極的な活用を訴え、2020年までに女性管理職30%を掲げるなど、企業にとってこれまで以上に女性の活用が重要なテーマになりつつある。労働人口の減少を補う労働力としてはもちろん、女性目線によるイノベーションにも大きな期待がかかる。

来賓あいさつした昭和女子大学の坂東眞理子学長は「政府などの後押しがありますが、まず女性自身が変わることが必要。女性が真のリーダー、そして人間として周囲を社会を日本をそして、世界を良くしていくという志が必要です」と受賞企業にエールを送った。

また、内閣府男女共同参画局長の佐村智子氏も来賓あいさつに立ち「企業は女性活用の目標を決め、そしてそれを公表して周りを巻き込んでもらいたい。指標を公表して学生にも見えるようにしてほしい。そして業界の輪の中でさらに広げていってほしい」と女性活用へのさらなる動きを加速すべく、その背中を強く押した。

なお、5月24日、25日には輝く女性に向けた総合イベントして「WOMAN EXPO TOKYO 2014」(日本経済新聞社、日経BP社主催)が東京ミッドタウンホールで開催される。25社が協賛社として参加し、展示ブースを設ける。著名人のトーク&ライブなど、「キャリア」、「美容」、「健康」、「エンターテイメント」など様々テーマの講演やセッションが用意される。入場は無料(1部有料セミナーも有)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について