働き方

既婚女性と未婚女性で最も異なる働き方の項目とは

投稿日:2014年8月6日 / by

フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールド(株)(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)が、「女性の働き方」についてのアンケートを実施(2014年7月23日~7月29日)。その結果を公開した。アンケート対象は、30代~40代の主婦を中心とする同社サービス登録の女性会員。有効回答者数は1124名(平均年齢44歳)。

まず、現在の働き方について。副業、兼業も含め聞いたところ、既婚女性ではフルタイムの正社員が5.6%、派遣社員が5.7%、パート・アルバイトが28.2%、フリーランスが7.9%、業務単位での委託スタイル(個人事業主)が51.8%、内職が5.2%、仕事をしていないが17.5%だった。空いた時間に働くことができる個人事業主スタイルは、家事や育児と両立しやすいため、既婚女性の働くスタイルとして支持を獲得しているといえそうだ。

ソフトブレーン・フィールド調べ

ソフトブレーン・フィールド調べ

一方、未婚女性では正社員が26.3%、派遣社員が14.7%、パート・アルバイトが23.7%、フリーランスが10.3%、業務単位での委託スタイル(個人事業主)が35.3%、内職が1.9%、仕事をしていないが10.3%となった。正社員やパート・アルバイトで働きつつ、Wワークとして空いた時間や仕事のない日に個人事業主形態で働き、副収入を得ているようだ。

月額の手取り収入については、既婚女性では10万円未満が82.9%だったのに対し、未婚女性では10万円以上が59.6%となった。さらに既婚女性を対象に配偶者控除や社会保険の扶養範囲について聞くと、月収10万円未満で「制度を理解している」との回答が38.0%、「なんとなく知っている」との回答が55.4%。月収10万円以上の方では、「制度を理解している」との回答が55.4%、「なんとなく知っている」との回答が38.0%だった。

実際に働く際の年収については、月収10万円未満では「年収103万円(配偶者控除)を気にしている」との回答が50.0%と2人に1人の割合を占めた。次に多かったのが「気にしていない」で32.3%、「年収130万円(社会保険の扶養範囲)を気にしている」と回答は11.8%だった。

また、過去に仕事を辞めた理由についてもヒアリングしている。最も多かったのは「結婚のため」で44.9%、次に多かった理由は「出産のため」で40.8%だった。SBFが2011年8月に実施した同じ調査では、「結婚のため」との回答が48.6%、出産のためとの回答が47.4%だった。このことから、この3年間で、結婚や出産のために離職する女性は減少傾向にあるといえ、女性の社会進出の土壌が着実に整いつつあるといえそうだ。

仕事を選ぶ上で重視している点については、既婚女性では「家庭に悪影響が出ない」がトップで74.2%、次が「働く時間や休みが調整できる」で72.2%、3位は「仕事内容があっている」で67.3%と、家庭や自分の時間を重視する傾向が見られた。一方で「収入が高い」を重視すると回答した方は18.9%にとどまった。

未婚女性では、「仕事内容があっている」がトップで75.6%、ついで「やりがいを感じる」で55.8%、「働く時間や休みが調整できる」が55.1%と続き、「収入が高い」ことについても35.9%が重視すると回答した。このことから、未婚女性では働くことが優先で意欲も高いことがうかがえる。

今後どのようなスタイルで働きたいかについては、全体では「空いた時間を活用して働きたい」との回答が44.7%、「今の働き方を継続したい」が18.1%、「扶養の範囲内で働きたい」が15.1%、「フルタイムでしっかり働きたい」が9.8%となった。

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