働き方

今働いている人のうち44%が定年リタイアを望んでいる

投稿日:2015年6月29日 / by

先行き不透明な日本。ビジネスパーソンは、何歳まで働くことを想定しているのでしょうか。今回の瓦版リサーチ企画「働き方白書」では、退職時期からその後の過ごし方などについて聞いてみました。

調査対象は瓦版ユーザー。人数は男性300人、女性422人。年代は20代389人、30代180人、40代115人、その他38人。ではみてみましょう。

when-do-you-work-up-to「いつまで働いていたいか?」の質問に対し最も多かった回答は「定年まで」で301人。全体の44%でした。次いで、大きく離れて177人が「40代まで」(26%)、「生涯現役」が147人(21%)と続きました。

やはり「定年まで」というのが“定番”のようです。ただ、「40代まで」が次点というのは意外な感じがすますね。「50代まで」が6人いるのですが、そこまで行くともう「定年まで」となるので、消去法的に早期リタイアのタイミングとして40代が多くなったのかもしれません。

特筆すべきは、リタイアのタイミングという質問に対し「生涯現役」を選んだ人が2割強もいたことです。その背景として、老後の年金を含む生活に対する不安を感じ、将来の仕事設計についてしっかりと考え始めている人が増加していることが見受けられます。実際問題として、定年後の雇用需要が一つの壁になりそうですが、労働人口の減少を抑えるためにも、積極採用を試みる企業は増えると考えられます。

「その他」の自由回答では「やりたい仕事ならずっとやっていたい」、という条件付き生涯現役派や「今すぐにでも仕事を辞めたい」という即日引退派、「引退できる資金ができるまで」という超現実派の意見がありました。何のために働くのかを考えさせてくれる声といえそうです。

how-to-spend-after-retirementでは、辞めた後どうするのでしょうか。これは2つに割れた印象です。トップが「ひたすらのんびり」で314人(43%)、2位が「趣味に没頭」で246人(34%)となりました。定年まで働く予定の人が多かったことを踏まえると1位の結果は納得ですね。2位が肉薄したのは、趣味を持つビジネスパーソンが多いということの裏返しなのかもしれません。

いつまで働き続けるのか、というのは従事している仕事との関係を考えさせられる気軽なようで深いテーマといえます。いつまでも働き続けたい、と思える仕事ならベストですが、生活のために仕方なく続けざる得ない仕事なら、少し残念です。もっとも、どんな仕事でも考え方次第ですから、辛くてもせめて前向きに取り組みたいものですね。

【日本人の平均退職年齢】

経済協力開発機構(OECD)の2007年から2012年の資料によると、日本人の平均退職年齢は、法定定年年齢65歳に対し、男性で69歳、女性66.7歳となっている。定年以降も働いている人が多い結果だが、年金問題等もあり、今後、定年は70歳まで延長される可能性もある。実質的に“生涯現役”となりかねない状況といえる。

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