働き方

若者が明るい未来を描けない理由

投稿日:2013年9月11日 / by

若者の意識調査厚労省はこのほど、「若者の意識に関する調査」の結果を公開した。今後の制度検討の基礎資料として活用することが目的。2013年時点における若年層(15~39歳)3,133人から回答を得た。

日本の未来について「明るいとは考えていない」と回答したのは45.1%。ほぼ半数が、日本の未来に期待していない結果となった。一方、「明るい」と回答したのは、19.2%と2割弱にとどまった。

その理由について「高齢化による財政悪化」(72.9%)、「少子高齢化や新興国台頭等による経済停滞」(60.9%)、「景気低迷継続による高い失業率や就職難の恒常化」(60.9%)がトップ3となっている。

若者にとっては、人口動態を含めた変えようのない現状が、特に経済的側面における明るい未来、を描きたくても描けない思いにさせているようだ。

“しっかり働いてたくさん稼ぐ”というイケイケで健全な未来を描けない若者を象徴する結果も出ている。現在の生活への満足度については、6割以上が満足と回答。その理由について、過半数が「好きな家族や恋人、友人などがおり、精神的に充実しているから」と答えている。このことから、あきらめ半分ながらも若者の価値観が変化しつつあることがうかがえる。

一方で、生活に「不満」と回答した人は、その理由について「生活が苦しい」(56.9%)、「人間関係にストレスを抱えている」(42.3%)、「雇用上の地位が不安定」(23.9%)、「よい仕事が見つからない」(28.1%)、「学業や仕事かつまらない」(21.4%)と主に雇用・就労関連をあげており、日本の労働市場の根深い問題があぶりだされる格好となっている。

海外での就労意欲については、就労意向を持つものの割合は全体で24.6%だった。それでも性・年齢別では、25~29歳男性、15~19歳女性のカテゴリで、意向のある者の割合が高かく、その目を世界へ向けつつあることもうかがえた。

http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=191031

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