
“有害同僚”との正しい付き合い方
有害同僚レベルその1:水鉄砲レベル
どこの会社にも必ずいる無神経で人の気持ちを考えず行動するような同僚。
嫌いと言うほどではないが、なんとなくイラっとするタイプである。できれば一緒に仕事はしたくない。実害は少ないが、本人が、そのことに全く気付いていないため、とにかく「うざい」。
このタイプは、信じられないくらいに自分が人に迷惑を掛けていることに鈍感である。いつか改めてくれるかもしれないというのは完全に時間の無駄。ではどうすべきか。ストレスを溜めたくないなら、効果を期待せず、都度、注意する“無償の注意作戦”が有効だろう。
「うざい」相手に逐一注意するのは、想像以上にエネルギーを消耗する。しかし、何も言わずに腹の中に溜めることで増幅するストレスを考えれば、おつりが来るはずだ。ポイントは、やさしい口調で注意してあげること。口を尖らせているようだと、同レベルと疑われてしまう。そこは注意しよう。
「そんな勇気はない」、というなら、その無神経な行動を、「哀れな奴」だと黙って冷ややかな目で見守ってやろう。そうしているうちにいつの間にか、「うざい」という気持ちさえ氷のように覚めてくるものである。幸い、敵は鈍感である。冷ややかな視線に気づきやしないだろう。リスクがあるとすれば、視線を好意と勘違いすることくらいだが、そうなったら潔く観念しよう。

- だらしがない
- 掃除や整理整頓することが苦手で、デスクに食べかけのかびたパンや、ほこりだらけのフィギュアが置いてあったりする。
- 無駄な自慢やアピールが多い
- かまって欲しいという欲求が強く、「昨日は3時間しか寝てない」「帰れないほど忙しい」など、他人にとっては聞くのもうっとうしいことを主張したがる。
- ケチである
- お金の面で自分が損することを嫌がり、一緒に飲みに行くと1円単位まで割り勘したり、安い文房具を貸すことさえ渋ったりする。
- 付き合いが悪い
- なぜか頑なに社内での人付き合いを避けており、自分が主役の歓送迎会でも出たがらない。
- ものすごくうるさい
- 相手の迷惑を考えず大きな声で話すので、電話の声が聞こえにくかったり、仕事に集中できなかったりする。
- 無駄に音を立てる
- 癖として染み付いてしまっているのか、貧乏ゆすり、舌打ち、ペンノック、キーボードなど微妙に気になる音を立て続ける。
- 言葉遣いがなっていない
- 上司や先輩に対してあまり敬語が使えず、誰に対しても友達のような感覚で話をする。
- 何かと質問してくる
- 自分では何も調べようとせず、少し考えれば分かるようなどうでもいいことをわざわざ質問してくる。
- 声の音量が小さい
- 声が小さすぎるため、何も聞こえず会話にならない。
- 無愛想な態度を取る
- いつもむすっとし、眉間にしわを寄せて近づくなというオーラを発している。
有害同僚レベルその2:銃レベル
自分勝手に振舞い、あらゆる人に迷惑を掛け続けるのがこのタイプ。どんな教育を受けて育ったのか、モラルがすっぽり欠落しており、一緒に仕事をすると被害をうけかねないタイプの同僚だ。
仕事中に執拗に話しかけてきたり、きちんと仕事をこなさなかったり、時間にルーズで会議に遅れてきたり…。やることなすこと社会人失格。それだけでなく、周りにも迷惑をかけるのだからどうしようもない。
このタイプへの対処は明快だ。悪行をしっかりと上司に報告することだ。全てをキッチリと書面に表し、洗いざらい伝える。モラルが欠けた人間に正論は通用しない。だからこそ権力に委ねるのが、モアベターだ。まかり間違っても本人に説教しようなどと考えてはいけない。
報復が怖い…。そういう懸念もあるだろう。しかし、モラルのない人間は、なにをやっても仕返しはしてくるものである。従って、怖いと悩んでいる暇があったら、1分でも早く、解決に近づく行動をとることが重要だ。「毒を食らわば皿まで」である。

- 時間にルーズ
- 仕事の提出期限を守らなかったり、会社や会議に遅れてきたりする。
- 私語が多い
- おしゃべりが大好きで、時と場合を考えず仕事に関係のない話で盛り上がっている。
- やつ当たりする
- 短気で、仕事やプライベートでイライラすると全く関係無い人に当り散らす。
- しつこくアプローチする
- 気になる人がいると仕事に集中できなくなり、就業中でも見境なく内線をかけたり、メッセージを送ったりする。
- お願い事が多い
- 相手の都合を考えることなく、ちょっとしたことをちょくちょくお願いする。
- 意思疎通が図れない
- 言葉の認識力が乏しいために会話が成り立たず、すれ違いがたびたび起こる。
- 大雑把である
- 説明を面倒くさがり、重要な部分を省いた適当な指示を出す。
- 人の話を聞かない
- 人の話は初めから聞く気がないので、話を途中でさえぎって自分の意見を主張し出す。
- 陰口を叩く
- 少しでも気に入らないことがあれば、その人に対して裏で悪口を言う。
- 無視する
- 挨拶や質問に対応せず、とにかく接触を拒む。
有害同僚レベルその3:大砲レベル
悪意を持って他人を貶めようとする同僚がいる。このタイプは、まさに“毒薬”である。関わったが最後、執拗に追い詰め、仕事にもそして精神にも多大な害を与える。
ネットを誹謗中傷や責任の擦り付け、挙句の果てに暴力を振るったりする。もはや犯罪といっていいレベルの嫌がらせをこれでもかと仕掛けてくる。モラルのないタイプもやっかいだが、悪意があるからとにかく精神的に大きなダメージを被る。堪ったものではない…。
このタイプに対しては、訴訟に持ち込むのが、賢明といえる。相手に悪意がある以上、本人と話し合うことは火に油を注ぎかねず、同僚や上司に相談しても悪意は消えない。「悪意」という有利な材料をできるだけ、明確にすることで、報復への体制をガッチリ整えるのだ。大げさだ、などと引く必要はない。
ただし、注意すべきことがある。相手がなぜあなたに「悪意」を持ったのか。完全な逆恨みの可能性もあるが、なんらかの原因が被害を受ける側にもあったりする。その点を一度、冷静に自己分析した上で、“決戦”に臨む必要はある。場合によっては、大砲に打ち勝つことができるかもしれない…。

- 自分勝手な行動を取る
- 人の迷惑を考えず、ミーティングを無断欠席したり無断外出したりする。
- あること無いことを周囲に吹き込む
- 他人を陥れようと事実を捻じ曲げ話を作り、あちらこちらに吹聴する。
- 人の持ち物をどこかへやってしまう
- 人の持ち物を使うことに抵抗が無く、共有物として自由に使った挙句それをそのままどこかに放っておくこともある。
- 責任を擦り付ける
- 自分が失敗した場合それを認めようとせず、あらゆる手を使って人のせいにしようとする。
- 激しく付きまとう
- ネチネチしたしつこいタイプで、揚げ足を取るためにできる限りターゲットに付きまとう。
- 大量の仕事を押し付ける
- 同僚を苦しめることに罪悪感を感じず、抱えきれない量だと分かっていても強引に押し通す。
- 重要事項を伝えない
- 情報を遮断することで人の仕事を混乱させようとし、会議の日程や業務連絡などをあえて伝えない。
- 仲間外れにする
- 集団で結託しターゲットを定め、いじめることで会社の中で孤立させようとする。
- 全否定する
- 同僚の意見は一切聞き入れようとせず、自分の考えだけで仕事を進めたがる。
- 暴力を振るう
- 口より先に手が出るタイプで、誰の頭でも平気ではたいたり手加減せずに背中を叩いたりする。