
仕事ができないときの言い訳は禁物
仕事ができなかったとき、仕事でミスをしてしまったとき、または求められる能力が足りなかったとき、「言い訳」をしてはいけない。では一体何をすればいいか?それは、偽りなく自分の落ち度や、不足していたスキル、またミスの原因について相手に話すことが重要なのだ。
偽りなく物事を伝えるとき、人はその理由について深く考える。そして、何が悪かったのかについて、省みることができるのだ。そうすることで、次に何をすべきかが見えてくる。仕事ができなかったとき、または仕事でミスをしたときは、自らを省みることができれば、大きな成長のチャンスになる。
言い訳をする二つの理由
仕事ができなかったときに言い訳をしてしまうと、反省をしていないと受け取られたり、生意気に受け取られたりと、相手にあまりいい印象を与えることができない。それどころか「私は仕事ができなかったという事実を受け止められない人間です」ということを、アピールしているかのようにも捉えられてしまう。
なぜ人は言い訳をしてしまうのだろうか。それには二つの理由がある。
反省をプライドが邪魔する
仕事でミスをすると、まず人はその結果を悔やむのだ。そうすると、そのミスを心の中で受け止められなくなる。そういった時に口から自分をごまかすための言い訳をしてしまう。これが大きなマイナスを生んでしまう。
口から言い訳を発してしまっては、自分の仕事を否定してしまうことになる。自分のプライドを持って行っていた仕事なのに、それを自分で否定しまうのだ。こういった言い訳をしてしまった人は、深い後悔の念に駆られるはずだ。
そうならないためにも、口から言い訳が出そうになったら、まず口をつぐみ、言葉を飲み込み、深呼吸をして自分の仕事に落ち度はなかったかを省みる必要がある。
自分のプライドが原因で言い訳をしてしまうと、人から頼られなくなってしまう。実力はある程度認められているのに、「仕事を頼むと言い訳する」というレッテルを貼られてしまうのだ。自分の中では、失敗の原因を次に活かしてリカバリーしようと考えていても、仕事自体をなかなか貰えなくなってしまっては元も子もない。
仕事をしていると、知らないうちに慢心というものが生まる。慢心こそがミスの原因にもなるのだが、それに業務中気付くことはとても難しい。慢心の発生を防ぐためには、一度仕事を終えた後で、確認する時間をしっかりと取ることが大切なのだ。
原因をごまかそうとする
ミスの原因を周りや環境に押し付けるような言い訳をする人もいる。とにもかくにも「自分は悪くない」ということを証明しようと、頭を悩ませるわけだ。そういったときに口から出る言葉が言い訳になる。明らかに自分のせいでミスした仕事なのに、それをごまかそうと奸計を巡らせたところで、すぐにばれてしまうだろう。
こういった言い訳をしてしまうと、人から信用されなくなる。信用を失うことは仕事にとって大きなマイナスである。仕事は人と人との信用で成り立っているのだから、それを忘れないようにして欲しい。
仕事ができなかったときは改善案を報告しよう
仕事ができなかったときには、まずその経緯について謝罪をし、自らを省みる体制を作ろう。その後で、自分の落ち度についてしっかりと向き合い、そのことを包み隠さず「報告」しよう。報告することで、自分自身の決意表明にも繋がるし、相手からの信用も少しだけ取り戻すことができる。そして、最後にミスについての「改善案」を伝えよう。この改善案を打ち出すことが最も重要なのだ。
改善案は必ず自分から出すようにすべきである。改善案を自分で考えることで、ミスの要因を明らかにし、再発を防ぐ足掛かりになるのだ。